移築再生古民家
池田町にあった築80年の古民家を移築再生した、懐かしさを残したまま新しい空気を感じる住宅です。
梁や戸など各所で使われている建材は、かつて使われていたものを職人が漆塗りを丁寧に施し、
この先も末長く使えるようになっています。
将来カフェを開きたい施工主のため、玄関入ってすぐの開放感あるスペースが特徴です。
かつての建主の想い出を散りばめたような住まいです。
間取:1階(1DK・トイレ・風呂)2階(1R)
竣工:2023年5月
梁や戸など各所で使われている建材は、かつて使われていたものを職人が漆塗りを丁寧に施し、
この先も末長く使えるようになっています。
将来カフェを開きたい施工主のため、玄関入ってすぐの開放感あるスペースが特徴です。
かつての建主の想い出を散りばめたような住まいです。
間取:1階(1DK・トイレ・風呂)2階(1R)
竣工:2023年5月
懐かしさの中に抱く新しさに
風情を感じる憩いの空間
外壁には焼杉を使用。腐食を防ぎ、家を永く守ってくれます。
玄関をくぐると天井の高い開放的な空間へ。和の雰囲気とモダンさを兼ね備え、奥の赤漆壁が印象的なスペースです。
部屋に入ってすぐ目にする引き戸は移築前に使用されていたものを、新たに漆塗りと彩色を施し再利用しています。
大きな蔵戸の中、手洗い場は赤漆で、個室トイレの腰壁は黒漆を浮造りで仕上げて対照的な印象に。
赤漆で仕上げた天井板で部屋全体を明るく演出し、100年の歴史を物語る風格ある梁を際立たせます。
窓際には外光を受けて漆が艶やかに光る魅力のカウンタースペース。
階段下には収納スペースを作って一工夫。シューズボックス代わりに使うことも可能です。
壁はワラ入りの本格的な土壁をラフ仕上げに、部屋の湿度を一定に保ってくれます。
キッチンダイニングには明るい珪藻土壁を使用。コンパクトながらも個性あふれる空間に。
細かな部分にも見落としなく。調度品や設備のほとんどが職人の手が入った漆仕上げです。
脱衣所にも珪藻土を採用。柱や戸棚は黒漆で仕上げることで、実利を兼ねつつも統一感のある空間になりました。
部屋の中に大きくせり出した蹴上のないスケルトン階段は、空間を広く見せつつ独特の雰囲気を作り上げます。
二階の寝室も漆の美しさが光るシンプルながらも手の込んだ造り。テーブルは廃材を拭き漆仕上げしたもの。
階段の柵は真竹を黒漆仕上げにすることで、部屋全体の趣を演出しています。
深みのある黒漆の浮造りフローリングは足触り良く、木のぬくもりを感じさせてくれます。